●よもやま話「桜の大木の話」
今でも、「どこの桜が一番か?二番か・・・」との話題が、特に春になると上がってきます。もうそろそろ3月、いよいよ桜の開花の予想話の季節です。
今から90年前頃(大正6年)の話です。
第1位 北足立郡石戸村東光寺境内「蒲の桜」胴廻り3尺4〜5寸、高さ4丈、枝広さ10間。
(現、埼玉県北本市、東光寺「石戸の蒲桜」樹齢約800年、山桜と江戸彼岸の自然雑種)
第2位 甲州北巨摩郡山高村実相寺境内「神代桜」胴廻り3丈余、高さ3丈3尺、大枝廻り1丈4尺。
(現、山梨県北巨摩郡武川村「山高神代桜」樹齢1800年以上、日本武尊手植え伝説あり、又、日蓮上人伝説も。国の天然記念物に指定されているが、現在、枝の半分は朽ち落ちている状態なり。往時は高さ30m、枝張り30mと伝えられている。)
第3位 上州勢多郡新里村新川新井松之助の庭「お角桜」胴廻り3丈、高さ5尺。
(現、桐生市新里町新川地区、現在の桜は二代目なり、先代は昭和23年に枯れ、植え直された。先代の桜は鎌倉時代の建久2年、新井家当主により植えられ、娘「お角」の名を付けたとの伝説あり。しだれ桜なり。現在の桜は根廻り4m、枝高約10m。)
そして、苗ケ島町の金剛寺のしだれ桜は「お角桜」の子なりと。