●よもやま話「もうじき5月」
千本桜のシーズンも過ぎ、赤城南面に静寂が戻りました。しかし、天候不順は続き、真冬並みに戻ったり…そうなんです!4月18日には赤城温泉付近に雪が降ったんです。
昔から5月の八十八夜は「分かれ霜」なんて言葉があるくらいですから、無理も無い事かと思います。八十八夜には「アンピン餅」を蚕神様にしんぜるなんて事をしましたが、蚕を飼わなくなった昨今、アンピン餅をつく家があるのでしょうか?
5月5日は、お節句です。流石にこの日ばかりは可愛い孫の為にと鯉のぼりを上げます。しかし、ショウブとヨモギを神棚に供える、そんな行事も既に消え去ってしまったのでは無いんでしょうか。
三夜沢赤城神社、春の例大祭が催されるのもこの日です。境内では、子供達による、剣道、空手の奉納試合が行われます。その他、神楽殿では神楽舞いが踊られます。踊り手が撒くお菓子を拾う子供達の笑顔が何とも言えない程、可愛いいんでよ!!
機会がありましたら、是非、5月5日に三夜沢赤城神社にお出掛け下さい。
そして、5月8日は赤城山の山開きです。昔は近郷の村人が赤城を目指して、早朝より長蛇の列…その事を知る人も段々と少なくなりつつあります。
青年団と言う言葉も聞かなくなって久しく、そして婦人会と言う言葉が今年から消えました。過去数百年連綿と続いていた行事や何もかもが、大きなうねりの渦の中に消えようとしています。まあ春が来れば、次は夏に変わり、そして秋から冬にと変わるのだから、輪廻転生は世のならいです。屹度、次なる世は…どんな世界に変わるのか…私らには知るよしもない…。でも、良いものは永久に後世に伝えて貰いたいものです。