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2005年07月07日

●よもやま話「赤城南麓の松」

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【赤城神社参道松並木(前橋市三夜沢町)】

群馬の県木は「黒松」ですが、赤城南麓の松はほとんど「赤松」です。黒松を県木に指定した頃、県都、前橋に近い赤城南麓の松が赤松なのに、何故、黒松を指定したか?の疑問が地元から上がったそうです。
今から60年前、敗戦直前頃、この松の根から「松根油(しょうこんゆ)」と言う油を搾り取るために多くの松の木が切り倒されました。「桜花(おうか)」という日本初のジェット戦闘機(中島飛行機作)を飛ばすには、純度の高い燃料が必要だったそうです。この飛行機は、今でも埼玉の航空自衛隊の基地に展示してあります。
松の木は古代から、「精霊の宿る木」として大事にされて来たとの事、お正月の松飾りも奈良、平安の昔から始まったらしいです。木には多くの油脂が含まれ、今の石油に匹敵する非常に火力の出る木であり、古代から、建築用材、土木工事の基礎材として抜群の働きをしていました。特にお城の基礎杭などとして使われていました。空気に触れなければ何百年もその効力を維持するそうです。そんな強靱な木も「松くい虫」には勝てず、どんどんと枯れて行っています。この先赤城南麓に松林が残って・・・・心配です。
食用といえば、家庭でこんな薬用酒作りが出来ますので、チャレンジしてみては如何ですか。
まず、初夏の若葉を摘み採りまして、細い松葉をほぐします。それをビンに入れホワイトリカー700cc、砂糖40グラム程度加え3ケ月位、置いておけば飲めます。
その他、お茶として飲んだり、松葉を風呂に入れたり・・・効能は結構あるみたいです。
三夜沢町の赤城神社参道松並木は、群馬県民の宝だと思いますので、保存の為のご声援をお願いします。

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コメント

 松のこの偉力、そうだったのですか。分かりた。

松根油のことは、子どもの頃、聞いていました。

松食い虫の事、対策が、むずかしいようですね。

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