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2007年05月23日

●よもやま話「ドドメの想い出とふな休み」

  もう5月も余すところあとわずかとなってきました。赤城南麓も深い緑に包まれ田植えのシーズンがやって来ました。
  最近、都会から移り住んで来た人から「桑の木」が欲しい、桑の実を摘んで食べたいんです!!と言われました。その方が購入した宅地には、細い桑が生えていたので、これが桑です!と教えて差し上げました。その土地は昔、桑園であったのでしょう。いたる所に細い桑が生えています。しかし、どの桑の木も実を付けるのですが、味は無味だったり、渋かったり、酸っぱすぎたりです。
桑の実 ドドメ  そういえば昔も美味な味の実には辿り着かなかった様な記憶が残っています。旨い実のなる木は人気があり、思う存分食べる事ができませんでした。また、食べ頃を見計らっていたら、切られて禿げ坊主にされた木株を見る羽目になった事もあります。学校帰りに友達と桑の木を囲み両手を紫に染めて頬張り食べた想い出、帰宅してから今度は母親に怒られた想い出…口の周り、シャツは全て紫に変色…いくら怒られても、あの味の魅力には勝てませんでした。ドドメと称した桑の実の甘酸っぱい味と、ドドメ色に口の周りを染めた姿の想い出は田舎の子供達全てが持っていた筈です。
  そして、5月の下旬は蚕も「ふな休み」をします。ふな休みとは「三眠」すると言う意味で、御蚕様がふな休みをして下さるので「ふな餅」を作り御蚕様に供えます。
  ここまで無事にこれたと言う感謝の意を込めると共に、上蔟すると一週間位で繭に成るのでその間の中休みでもあるわけです。ふな餅は「アンピン餅」の事であり、家によっては蒸かし饅頭だったりします。たしか我が家は蒸かし饅頭だったような記憶があります。

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コメント

ドドメの思い出、まさにその通りで読んでいて思わず笑ってしまいました(^^)ウフフッ
今は亡き明治生まれの私の祖父母も養蚕農家でした。「お蚕上げ」のお手伝いは楽しかったものです。兄弟や従兄弟たちと競ってかごにお蚕を集めました。とても懐かしい思い出です。そして、おばあちゃんの作ってくれるアンピンが何より楽しみでした。お正月にも餅つきをし、私たちにはおばあちゃんのアンピンがご馳走でした。そして囲炉裏の灰の中にアンピンを入れ、こんがり焼き目のついたアンピンをおばあちゃんがポンポンと叩き「熱いから気をつけて食べな」と言って渡してくれました。
もうあれを作れる人はいません・・
懐かしいなぁ 食べたいなぁ (^^)

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