« 足立凧まつり | メイン | よもやま話「宮城地区文化財パトロール」 »

2006年09月12日

●よもやま話「餅屋」

 苗ヶ島町に「餅屋」と言う屋号の家がある。昔、湯の沢(現赤城温泉)で餅屋をやっていたのでその名が付いたと…伝えられている。
 今もあるんですか??ネーガシマ(苗ケ島)にその家(うち)は??…ありますよ!!「もちや」・「もちや」と今でもその屋号で呼ばれています。この事、書いて良いか了解の電話を入れたら、今でもその方が通りが良いと、「もちやの広ちゃん」が電話口の向こうで言っていました。但し、現在は餅屋で無く「造園業」を生業としています。

 明治2年6月 「勢多郡苗ケ島村湯之沢温泉中店商い品目取極め状」なる証文が、東宮惇允家に残されています。

取極一札之事
一 苗ヶ島村之内字湯之沢、地借中店善九郎商売之儀ニ付、
  地主東宮平左衛門方江及相談候得共、談事行届兼、
  左之加印之者、善九郎より相頼地主方へ商筋可申入与
  存候処、則加判之ョリ御取締前原与次兵衛様迄、内々
  伺之上差図得、立入種々談判致候処、商筋相定熟談仕
  候、為後日取極左ニ         
 中店定       餅屋定 
    一 酒      一 餅
    一 煮さかな   一 鮓
    一 うとん    一 梨子
    一 茶漬け    一 つけ揚
    一 わらし    一 栗
    一 つけ揚    〆五品
    一 煮染物    定書
    〆 八品
 豆腐屋定      前書之通り、御取締様御内意以祖定、・
    一 豆腐     仰・・・・・
    一 油揚     奉・・・・(文章略す)・
    一 つけ揚    然・・・・・
    一 菓子
    一 蒟蒻 但シ煮売  明治二巳巳年六月日
    一 唐茄子  同断
     〆六品      二之宮村餅屋
              店子
                茂三郎
                苗ケ島村豆腐
              店子
                市平
              同
              地借
                善九郎

 大分簡略して書かせて貰いましたが、「餅屋」の先祖は二之宮村の茂三郎さんと言う方みたいですね。明治2年当時は二之宮村に住んでいたらしい事が分かります。さて商い品目の「鮓」と言う字??分かりますか??「すし」と言う字だそうです、知りませんでした。餅や寿司を売っていたんですね!!
 さて、豆腐屋の市平さんちですが…その子孫の一人が苗ヶ島で食い物やをやっているんですよ!!…どこんち何んでしょうかね??
 ウッ・フッ・フゥ???? 多分、子孫も知らない筈…137年も経つと知ってる人は、誰れも居ねえんですかね…。
 餅屋んちもまさか、苗ヶ島で最初の寿司屋を開店していたとは…オシャカ様でも知らね事があるんですね…。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hurusato-miyagi.jp/plog/mt-tb.cgi/1545

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)