« よもやま話「石宮」 | メイン | よもやま話「赤城に天狗が??」 »

2006年04月26日

●よもやま話「田鶏(ティエン・チー)??」

 今から50年位前の話…。筆者、宮城小学校在学当時の出来事…です。
 弁当の時間…まだ、給食なんてなもんはありませんでした。但し、粉ミルクだけは出た様な記憶が…アリマスデス。我が家は養鶏農家の走り…何千羽も飼っていました、鶏を。当然、来る日も来る日も、弁当のおかずは「卵焼き」!喰うのも、見るのも吐き気がするくらい嫌だった!!。「今なら、親の気持ち分かっただろうに…」。
 隣の席に座っている、弥源治の深沢君は毎日・毎日・同じおかず。それが、とっても旨そうなんだ〜、喰いテーよ〜。毎日・毎日・彼に、弁当、取りかえっこすべー…って声を掛けるんだが、返事はダメ・だめ・ダメ・駄目だっつう返事ばかり。でも奴は、俺の弁当を恨めしそーに見ている。ゆだれがタレそうに…、俺も奴の弁当を見ていると、ユダレがタラタラっと…本当なんだっつうば!!
 ある日、深沢が、とうみや…本当に、この弁当くいて〜んきゃああ、っと言った。その時の嬉しさ…何んと表現して良いか、心の中で、小躍りして喜んだ記憶が、未だ鮮明に残って居る。毎日…毎日、お互いの弁当を取っ替えて喰った。その、旨かった事、筆舌し難し。今で言う、マグロの醤油煮の缶詰の味に近いかも…。1週間以上喰った憶えがある、それ以上かも??
 ある日、深沢が、とうみや、おめえ、それが、そんなに好ききゃー?と…。こんなにウンメーもん、無かんべーっつと言ったら、じゃあ、今度、沼へ採りに連れてグ…っつと。???ただし、しれー(白)、液を出すから、それに触ると毒だと!!??!!少し、頭の中が??何んだい…ガマガエルさー、沼にやぁあ、いっくらでも居る…。ゲェ…ッ!!それっからは、その弁当、見るのも嫌に…しかし、俺のおかずは何時までも、深沢の弁当箱に…。俺も、自分のおかずは、見るのも嫌何んで!!。
 そうそう、中国ではカエルの事を「田圃のにわとり」と言うそうです。カエルの肉は鶏肉の様なので…淡泊な白身の肉。今なら、食べられますデス…幼少の頃の懐かしき思い出。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hurusato-miyagi.jp/plog/mt-tb.cgi/1439

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)