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2006年04月25日

●よもやま話「石宮」

 苗ヶ島町の、とあるお屋敷に素晴らしい石宮がある。主人曰く、当家の稲荷様であると・・・!
 私用で伺った折に拝見させてもらった。梵字が書かれていた、仏教色の強い石宮??築山状の小高い丘の上に、お稲荷様と、その石宮は鎮座していた。
 たしか…この辺は…?? この家の主人の先祖が住む前は、違う人が住んで居た筈。その人も、苗ヶ島内の他地区から移住、そんなに古く無い筈…明治初年頃の話…である。
 たしか・・・?? 古い文献を引っ張り出して見たら、天保3年2月の記録に、社地五畝歩除地 愛宕・石宮 持主 金剛寺と記されていた。
 明治10年頃、寺堂・石塔・石碑等々が、政府の命令で(廃仏毀釈関
連)寺院境内地へ。また、神社は大字に一社へと合併させられて行くのです。この「愛宕」様の呼称も江戸時代は「愛宕」から明治2年には「愛宕大神」、明治6年には「愛宕社」へと変えられていきます。明治10年5月には「愛宕神社」に、そして、明治10年6月、移転願提出。同年7月、東白山神社(苗ケ島神社)へ移転済みと成るのです。百数十年経つと、その足跡さえも止絶えてしまうんですね・・・!
 そうそう、その石宮、いつ頃の物かって?? 元文と言う文字が書いてありました。青木昆陽がサツマイモを普及させた頃で、約270年近く前です。
 何んの神様?? 地域をお守りする神様を産土神(うぶすながみ)といいますが、その一つで、火災に遭わない神様です。
 石宮に何故梵字?? 神仏混淆の影響・山伏がこの神様を広めたから・・・かもね!!。

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