« ようこそ交流村へ*宮城地区文化財探訪 | メイン | ようこそ交流村へ*宮城地区見学会 »

2006年03月17日

●よもやま話「苗ケ島町の赤城山常夜灯」

 宮城地区文化財探訪で多くの方が宮城地区(交流村)を訪れて下さいました。
 その時のパンフレットの苗ケ島の「赤城山常夜塔」の説明書に、「赤城山山岳信仰。赤城山常夜塔、馬場の石灯籠と、この石灯籠と上に一基あり、倒壊していたものを有志が明治28年(1895年)再建したものであろう。明治28年再建銘・・・」と記されていましたが、実は、この塔は安政2年(1855年)江戸で起きた大地震で倒壊、明治28年に再建したのです。
 三夜沢町の奈良原家に伝わる「奈良原年代記」の安政2年10月2日の項に「十月二日夜四時(四ツ時・現在の夜10時)大地震前代未聞也、其夜中四五度ユル苗島村石灯籠破ル其外諸所破損ス・・・」と記載されています。
 百万都市江戸の直下で起きたこの地震により火災が発生、多くの方が亡くなったそうです(推定1万人位)。倒壊した家屋は14000棟に上ったとの記録があるそうです。しかし、上州では大した被害は無かったと伝えられていますが・・・あったんですよ!
 安政の世は色々の事件が起きた年でもありました。そうそう、前年の安政1年には、前に書いた「紅葉・・・・」の作者糸井鳳助が亡くなっております。

zyouyotou050702.jpg

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hurusato-miyagi.jp/plog/mt-tb.cgi/1395

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)