« よもやま話「花見遊山」 | メイン | 赤城山の春を見つけた! »

2006年02月25日

●よもやま話「紅葉錦赤城物語」

 「紅葉錦赤城物語」。これは、二世十返舎一九こと糸井鳳助(勢多郡花輪出身)が、天保12年に室沢の里で筆を採ったものです。
 この本の事を知ったのは今から10数年前、高崎芸術短期大学で電子オルガンコースを担当している松本玲子先生との出会いからでした。当時、どなたかの紹介で先生とお会いしたと記憶しております。
 先生は、各地の美術館や博物館で展示されてる内容にリンクした形での、コンサートをなされているとの、お話を当時お聞きした覚えがあります。その時は、この物語を題材にしたいので取材協力・地元案内をして欲しいとの要請があり、鳳助が滞在していた河原家を先生と訪ねたり、同家の墓地を調査した記憶が、この記事を書くに当たり鮮明に蘇えりました。
 河原家は室沢の名家で、江戸時代から赤城南麓の山中で薪・炭事業を前橋藩の認可の元に手広く行っておりました(苗ケ島・東宮家も関係)。そして、江戸下谷にも、材木・薪・炭を扱う店を持っていました。室沢の領主稲葉家(京都淀藩)に大名貸しをしておりましたが、ある日、一献差し上げたいとの江戸藩邸からの招きに応じて、酒席で毒を盛られ殺され、貸し金をチャラにされたとの逸話が残されております。
 鳳助は「仙石家騒動」と言う本で幕府に睨まれた為に江戸から逃れ、河原家に世話になったと・・・。この室沢滞在中に書かれたのが、湯の沢温泉(赤城温泉)や南麓に伝わる伝説を題材とした「紅葉錦赤城物語」です。この本は、現在群馬県立図書館に所蔵されております。
 松本先生からは、当時、この本のコピーを頂戴した憶えが・・・。これを元にした演奏会は好評だったとの報告を、後日頂戴しました。
 この本の内容ですか?ヘビが、のたくった様な字で皆目見当が・・・。浅学な私では・・・ご容赦の程。そうそう添付の絵は「五渡亭国貞画」とありました。

【赤城温泉郷】
akagionsen051105-01-01.jpg

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hurusato-miyagi.jp/plog/mt-tb.cgi/1374

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)