●よもやま話「御殿山」
忠治温泉の前にそびえるように立つ山を「御殿山」と言います。
往古、桃井播磨守(もものい はりまのかみ)の御殿が有ったのでその名が付いたと、そして、御殿内で酒作りをし、その粕を下の川に流したので、その川を粕川と言うとの伝承が今に残っています。
また、忠治館の敷地は鎌倉時代から江戸時代初期まで鼻毛石町「赤城寺」の旧跡地であり、敷地内には市の指定文化財「赤城塔」が苔むして往時を偲ばせています。
その忠治館の隣の駐車場になっている平坦地を「宿の平」と呼んでいますが、往古、宿場が有ったと伝えられています。
ここは赤城越えの要衝であり、 御殿山が中世の城郭の跡で有ったことは「故、山崎一先生」の調査で判明しています。