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2005年07月10日

●よもやま話「十二様」

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千本桜を忠治館方面に上っていくと第二南面が出てきますが、そのちょっと行ったあたりを「十二の坂」と言います。
実際には12も坂はありませんから、なぜこのように呼ぶのか不思議がる人もいます。
実は、この峠の右手前の林の中に「十二様」という「山神様」が祀られているのです。
ここは苗ヶ島の山神様ですが、山を控えた各部落には必ずこの神様が祀られていると思います。
江戸時代(弘化2年)、佐野の殿様(堀田摂津守)が赤城登山をした時も、この峠で休息をしたほど眺望の良いところです。
昔は、1月12日、山仕事をする者が仕事始めに集まって「ケガをしないように、等々」「十二講」をして「山神様」に願ったそうです。ですから、この日は山に行ってはならないとの言い伝えが残っております。
12月12日にも祭りをする所があるそうです。なぜなら、この前後に「稲荷祭り」か「山犬様」のお祭りをする家があると思いますが、稲荷様も山犬様も「キツネ」なので山の神様なのだそうです。
現在、この苗ヶ島の「十二様」は、(財)電力中央研究所の敷地内にありますが、宮城地区で最も保存状態の良い石宮です。

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コメント

なんとなく見て石宮は、こういう歴史があったのですか。

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