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2006年11月01日

●よもやま話「初代村長の蔵書」

 秋も一段と深まり、いよいよ寒い季節がやって来そうである。
 東宮六郎治の蔵書を読んでいたら、こんな漢詩が目に付いた「寒来暑往 秋収冬藏」(かんらいしょおう しゅうしゅとうぞう)と読むらしい。意味は「寒さが来れば、暑さは往く。春夏に蒔いた穀物を秋に収穫し、冬にそれを藏に入れ貯える。」
 つまり、春夏秋冬が常に循環する事により、一年の移り変わりの事を言うらしい。書聖と謳われた日下部鳴鶴(くさかべ めいかく)先生の著書の中に記載されていた文である。
 我が家の墓地には、先生に揮毫して戴いた墓石が数基ある。六郎治の息子、東宮鉄男がそのつてに依り、先生に書いて戴いたと伝えられている。この時期に読むと何か実感が湧く詩である。
 六郎治の手文庫の中には、先生の原稿が今でも静かに眠っている。その他、巌谷一六先生にも揮毫して戴いて居るので、その原稿も一緒である。共に明治の書聖・三筆の一人と謳われた書道界の大御所であると云う。

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