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2005年12月25日

●よもやま話「年末行事」

 あっという間に12月も終わりです。12月15日の稲荷祭りは屋敷を守ってくれる神様で、イワシかサンマのお頭付き二匹と赤飯と豆腐を供えます。なぜ二匹?神様は夫婦だそうで・・・。子供心に、この日にイワシかサンマが食べられたので嬉しかった記憶が蘇ります。
 年末行事では、いまだに「庚申待」と言うのをやって居るところが結構有るようです。江戸時代はグループで会合をするのが許されていなかったが、宗教行事なら許されたらしく、色々な「講組織」を作って集まったらしいです。その一つが「庚申講」とも庚申待とも言うものです。なぜ庚申を待つのでしょう。庚申は60年を一つの周期としてやって来るからです。私達がやっている講では当番の家に集まり、庚申様の掛け軸の前にお供え物をし、拝んでから会食。赤飯・けんちん汁・煮物等で酒は出さず、世間話をして解散。酒が出る所もあるらしいです。
 これが終わると、正月飾りの準備、稲ワラで色々な飾りをいまだ作っていますが、最近は既製品で済ませる家が増えたようです。
玄関・門の上に飾るシメナワ一つにしてもその理由を知る人の少なくなった事は淋しいですね。
 理由ですか・・・?米作農家にとって、米を食うネズミは大敵、そのネズミを捕らえて食べてくれるのが「蛇」。そこで屋敷神様としてヘビを大切にしたそうです。それでヘビをかたどった形になっているとの事。本年はこの辺で失礼します。良いお年をお迎え下さい。

[馬場町、苗ヶ島町のしめなわづくり:12月25日撮影]
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